子どもの頃、プロ野球は巨人を応援していた。いつの頃からかそんなにファンではなくなっていた。FAで移籍して来る大物選手たちに辟易したのかもしれない。
今は特定の球団を応援するというより、かつて注目していた選手を追いかけるといった見方をしている。アマチュア時代に神宮で見た阪神の坂本誠志郎、糸原、大竹耕太郎、熊谷、ロッテの岡大海、中村奨吾、小島、楽天の早川、ソフトバンクの有原、日ハムの郡司、山﨑福也、清宮、広島の森下、ヤクルトの茂木、矢崎などなど。奥川も高校時代神宮で見ている。神宮では見なかったが、保土ヶ谷球場で阪神の森下も見た。これらの選手が出場する試合をテレビ観戦することもある。特定の球団のファンではないから、たまたま中継している試合を見るのである。毎朝新聞をひろげて、気になる選手の成績を見る。昨日の郡司君は2安打かあ、などとにんまりしたりする。要するに今ではその程度のプロ野球ファンなのである。
この本は2006年、今から20年近く前に出版されている。その頃から著者ホワイティングは日本のプロ野球を憂いていたのだなあ。NPBの球団は企業として自立していない。大企業の名をチーム名に付けている。野球をしながら広告もしている。野球のための経営と広告のための経営がごっちゃになっている。このことがMLBでは考えられない日本プロ野球の特徴である。ヤクルトが東京ヤクルト、日本ハムが北海道日本ハムになるなど本拠地を併記したチーム名に変えた球団もあるが、まだまだスポンサー名にしがみついているのが現状だ。マイナーチームも複数持つ球団もあるが、ほとんどがひとつ。
概して言えば、日本のプロ野球は成熟することなく大人になってしまった子どものように思えてならない。
ここ20年でよかったと思うのはエスコンフィールドHOKKAIDOができたことか。クラシックパークもいいけれど、一度ここで観戦したい。
0 件のコメント:
コメントを投稿