2026年10月16日金曜日

森見登美彦『四畳半タイムマシンブルース』

平日昼間はラジオを聴いて過ごすことが多い。大抵昼から夕方まで聴いている。
最近気になっている番組は17時半頃からはじまる「カウントダウンサムデイ」である(月曜だけ17時半前にはじまる)。かつてはテレビもラジオも流行歌を扱う番組が多かった。今週のヒット曲ベスト10といった番組がどの局にもあった。「カウントダウンサムデイ」は文化放送の過去の音源を使った番組でその日毎に〇〇年〇月〇日のベストファイブを紹介している。1990年代や2000年代だと知らない曲が多いが、80年代半ばくらいから70年代のランキング曲が流れるとなつかしさがこみあげてくる。このあいだも80年1月のチャートが紹介され、1位は久保田早紀の「異邦人」だった。
森見登美彦は3冊目になる。不思議なことに記憶の薄い京都が少しずつ思い出されてくる。
北西から流れてくる賀茂川と北東から流れてくる高野川が合流して鴨川になる三角地点は著者の四畳半シリーズではたびたび登場する。新歓などで学生たちがしばしば集まる場所であるらしい。少し上流には出町橋と河合橋が架かっているが、それぞれの川に飛び石が置かれていて、川面を間近に眺めながら対岸に渡ることができる。
長女が3歳のとき、京都に住む姉の家にふたりで遊びに行った。ふたりの姪とこの飛び石を渡って遊んだことがある。ふたりとも小学生でいとも簡単に渡り切った。3歳の長女は怖くて怖くて仕方ない様子。結局自分ひとりでは渡れず、抱っこされたまま対岸にたどり着いた。当時「DA.YO.NE」という曲が流行っていた。姪たちはその大阪弁バージョンである「SO.YA.NA」を口ずさんでいた。
おんぼろアパート下鴨幽水荘でのタイムマシーン騒ぎを読みながら、忘れていた京都の記憶が蘇ってきた。それにしてもせっかくタイムマシーンがありながら、昨日と今日を往復するだけなんて、なんともぜいたくなタイムトラベルであった。

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