2014年6月27日金曜日

鳥飼重和監修『そのつぶやきは犯罪です』

2014サッカーワールドカップブラジル大会は一次予選が終わり、ベスト16が出そろった。
さほどサッカーに強い関心はないのだが、世界各地に数多あってしのぎを削っているクラブチームのプレーヤーたちが国別に整理され、32チームで世界一を決めるというワールドカップのシンプルな構造が気に入っている。もちろん日本の選手にもがんばってもらいたかったが残念な結果に終わってしまった。
サッカーは19世紀にイングランドのパブリックスクールがその発祥といわれているが、またたく間にヨーロッパにひろがり、アメリカ大陸、アフリカ、アジアへと伝わった。サッカーの伝播に関してはヨーロッパ列強が植民地を持っていたのが一因と思われがちだが、必ずしもそれだけとは限らないようだ。アルゼンチンやブラジルなどは19世紀はじめには独立している。それに植民地政策によって世界にスポーツが伝えられるのであれば他のスポーツだってもっとさかんになってもおかしくない。世界各地でサッカーだけが国じゅうを上げて盛り上がるにはそれなりの理由があるのだろう。たとえばルールがシンプルであるとか、特別な道具が要らないといったこともスポーツ普及には欠かせない要素だ。
ふだん野球ばかり観ている。4年に一度、シンプルなサッカーの大会を観るとサッカーの大いなる歴史と人を惹きつけてやまない魅力に圧倒される。
ソーシャルメディアでは日本敗退によって肯定派否定派にわかれて打ち合いをしているみたいだ。監督・選手に非難をぶつけるものもあれば、彼らをねぎらう声もある。協会の姿勢や指導力に疑問を投げかける意見もあれば、実力以上の期待感をあおったマスコミを責める人もいる。幸いにして僕は熱狂的なサッカーファンでもないのでなるほどなるほど、そういう見方もあるんだな程度の態度で接している。どっちを向いても、そうだよね、で済ませている。
この本はソーシャルのつぶやきを法律的な観点から切って見せている。侮辱罪とか名誉棄損罪に該当するつぶやきなんて案外簡単に、誰にでもできるんだね。

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