2021年10月10日日曜日

太田省一『すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった』

緊急事態宣言が解除された。
新型コロナ感染症の新規陽性者が8月下旬ころから減少してきた。なぜ減少してきたのかはいまだ解明されていない(納得いく説明を聞いたことがない)。ともかく昨年の今ごろと同じくらいの数に落ち着いている。
ひさしぶりに飲食店に出かける。30年ほど前に仕事でいっしょになった仲間ふたりとである(うちひとりは海外で仕事をしており、このタイミングで3年ぶりに帰国していた)。外でお酒を飲むのはほぼ一年ぶり。店は空いていて、入口も開けっ放し。極力マスクをするように気をつけていた。こうした飲み方がこれからのスタンダードなのかもしれない。お店の人は何時まででもいいと言ってくれたが、世の中全般ラストオーダー20時、閉店21時となっているので、はやめに解散した。
1980年代初めに漫才ブームが起きる。多くのお笑い芸人がテレビを席巻する。なかでもフジテレビ系の「オレたちひょうきん族」は毎週高視聴率をマークした。その後一時のブームは去ったものの、お笑い界は次から次へと新たな芸人を生んでいる。ここ数年も漫才やコントのコンテスト形式の番組をはじめ、お笑いはテレビの主要コンテンツになっている。
著者はテレビ文化論を専門とする社会学者で、お笑いの変遷を丁寧に調査分析している。説得力がある。現在の芸人たちを「お笑い第7世代」ととらえ、社会の変化とともにお笑いの質がどう変化してきたか語る。「第7世代」の前、80~90年代にかけて活躍した「第3世代」を生む土壌となったのが漫才ブームであり、タモリ、たけし、さんまのビッグ3である。
明石家さんまは毎日放送「ヤングおー!おー!」の頃の記憶はあるが、あまり頻繁に視ていなかった。関西の芸人ということで少し距離があったのかもしれない。タモリとビートたけしは主にラジオの深夜放送で熱心に聴いていた。なつかしい。
外飲みから帰宅して一時間くらいして大きな地震があった。

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