2009年9月19日土曜日

チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』

シャネルの映画が多い。
「ココ・シャネル」、「ココ・アヴァン・シャネル」、「シャネル&ストラヴィンスキー」(これは日本では来年公開)と立て続けに上映される。「ココ・シャネル」はシャーリー・マクレーンが主演だが、若かりしガブリエル・シャネルを演じるバルボラ・ボスローヴァの評判もいいと聞く。「ココ・アヴァン」はオードリー・トトゥが主演だが、それだけでも集客力がありそうだ。
以前新潮文庫で読んだ『クリスマス・カロル』はたしか村岡花子訳だった。で、今回の『クリスマス・キャロル』は光文社の古典新訳文庫。訳者は池央耿。クリフォード・ストールの『カッコウはコンピュータに卵を産む』やピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12ヶ月』などでぼくとしてはおなじみの人。調べてみるとノンフィクションから推理、SF、ミステリーなど幅広い翻訳作品を送り出している。
村岡訳がどんな感じだったか思い出せないのだが、池訳はイギリス文学らしい、あるいはディケンズらしい格調ある訳語を流麗にレイアウトし、読み手を一気に夢の世界に引きずり込む力がある。ちょっと高尚な訳語の数々は子ども向けと思われがちだったこれまでのクリスマスキャロルとは一線を画すような気もする。
で、バルボラ・ボスローヴァはチェコの人らしい。

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