2005年2月13日日曜日

アーウィン・ショー『夏の日の声』

アーウィン・ショーを読んだのは久しぶりだ。

書棚にある『ニューヨークは闇につつまれて』に《861113》と記されていることからするとこの辺が、最後に読んだショーということだろう。

その後『真夜中の滑降』というハヤカワ文庫のショーの長編を読んだ覚えもある。『夏服を着た女たち』を読んだのは84年か85年か。いずれにしろ記憶は押し入れの段ボール箱に眠っている。

ショーの小説は水彩の映画みたいだ。

この『夏の日の声』もとびきり素敵な映画と考えてよい。1927年から1964年までの自分史が小気味のよく
つながれている。ショーはすぐれた映画監督というよりは、繊細な編集者だと思った。
(1993.4.3)

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