2025年4月20日日曜日

ロバート・ホワイティング『メジャーリーグとても信じられない話』

先月、とある方の出版記念トークショーがあり、動画とか写真の撮影を頼まれた。前半はディナーで後半がトークショー。はやめに食事を済ませ、カメラのセッティングをしていた。何人かスピーチしていた。アメリカ人がマイクの前で何か喋っていた。あまりよく聞いてはいなかったが、その人の名がロバート・ホワイティングというのだけが気になっていた。どこかで聞いたか見たかした名前だなと。1時間半ほど写真を撮り、トークショーも終わりかけていた頃になってようやく思い出した。野球の本を多く書いてる人だと。
ロバート・ホワイティングの名前を知ったのは少し複雑である。
僕の実家の目の前に大きな家具店があり、勉学優秀な長男がいた。大学卒業後Bという出版社で活躍する。家具点を継いだのは次男だった。その長男の話をCという出版社に勤務する友人川口洋次郎に話したところ(同じ業界だからもちろん知っていた)「その人の連れ合いは翻訳家で俺が担当していた」という。その名は松井みどり。
みどりさんは「川口さん、横浜までわざわざ原稿を取りに来なくても書き終えたら夫に渡しますから、Bで受け取ってください」と言ったという。それから川口は原稿ができると電話をもらって、麹町のBに取りに行ったという。そんなこんなで僕は松井みどりという翻訳家を知り、どんな訳書があるのだろうと調べて、ロバート・ホワイティングにたどり着いたのである。
それからしばらく、ロバート・ホワイティングは僕のなかでほったらかしにされていた。それが先月のとある出版記念パーティーでふと思い出されたのである。
野茂英雄以降、多くの日本人プロ野球選手が海を渡った。普通の野球ファンとしてテレビ中継はよく見ているが、MLBの歴史は深い。下手をすればアメリカ合衆国より歴史と伝統がある。もっとはやく読んでおけばよかった。
この本は翻訳者の夫、家具店の長男にすすめられて書いたということらしい。

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