2022年2月9日水曜日

小林多喜二『蟹工船・党生活者』

電子ブックリーダーは長らくソニー製を使っていた。ページ送りのボタンが付いていて、ディスプレイをスワイプしなくてもいいところが気に入ったのである。たとえば防水バッグに入れて風呂で本を読むときに、これなら確実に操作できる(実際にお風呂で読んだのは数えるほどしかかなったが)。暗いところで画面を照らすLEDライトもオプション装備を付けているみたいでよかった。
かれこれ8年くらい使ってきたが、新機種はもう発売されず、だんだんと不便になってきた。ブックリーダーから書籍を購入するサイトにつなげなくなったり、別のデバイスで購入した本をダウンロードできなくなったり。液晶画面にシミのような黒ずみができたり。
というわけでKindleに変えた。ソニーのリーダーには吉村昭や司馬遼太郎、山本周五郎など読み返したい本が多く格納されている。まあ、読みたくなったら電源を入れることにしよう。
Kindleを購入して簡単な設定を終える。以前に購入した書籍があるようで小林多喜二のこの本はすでにライブラリに入っていた。せっかくなので読んでみた。
言論や行動の自由が今よりもっとなかった時代を知らない。本当にそんな時代があったのだろうか、信じられない、というよりイメージできないときもある。今は今で、自由がある。自由ではあるけれども、新しい考え方が次々に生まれてきて、逆に窮屈な時代になってきていると思う昭和平成世代も多くいると思われる。
さてKindleの端末(一世代前の第10世代)とソニーの電子ブックリーダーを比較すると、薄さ軽さでソニー製に分がある。8年使ってきたこともあって、やはり手になじんでいるのだろう。持った感じの厚みや重さ(仕様を見ると10グラムしか違わないのだが)が異なる。オプション的な機能(辞書機能など)にも少し違いがあるが、今のところ不便を感じていない。
まあ、そのうち慣れていくだろうとは思っているが。

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