2021年4月26日月曜日

佐野洋子『私はそうは思わない』

去年の緊急事態宣言で、会社としては4月からテレワークになったが、その前の2月末くらいから自宅で仕事をするようにしている。
動画の構成を書いたり、絵コンテを描いたりするのが主な仕事なので(他にもつまらない仕事があるのだが)通勤する必要はほとんどない。どうしても対面で打合せをしなければならないときと撮影やナレーション収録に立ち会うときは現場に出向く。もう年齢も年齢だし、仕事も以前ほど多くない。のんびり家で考えたり、書いたりするのがちょうどいい。
三度目の緊急事態宣言が発令されて、行政はリモートワークを推進するよう呼びかけている。いわゆる「お願い」だ。お願いして、みんなが言うことを聞いて、この感染症が収束するならそんなにめでたいことはない。もう少し効果的なといおうか、抜本的な解決への糸口はないのだろうか。
リモートワークであるが、導入できる業種とできない業種があることはたしかだ。どうしてもその場にいて、対面で話をし、ハンコを押してもらわなければならない仕事ってきっとある。感染症がひろがるからリモートで仕事してね、はいわかりました、と簡単にはたらき方をシフトできる仕事なんてそう多くない。それでもどうすればリモートで効率よく仕事のできる環境が整えられるかというのは今の経営者に課された課題である。今世の中にどんなツールがあって、どう活かせば、はたらき方を変えられるのか。そんな情報が山のようにある。コロナで経済は停滞しているかもしれないが、世の中は進歩している。
いちばんやっかいなのは、在宅では人ははたらかないという先入観だ。昭和・平成型の経営者に多いと思う。出社していれば仕事をしていることになり、テレワークしているやつらは何をしてるかわかったもんじゃないと思っている人たち。得てしてICTに弱い。
まあ、あまりとやかく言っていると佐野洋子の読み過ぎだと叱られるかもしれないからこの辺でやめておく。

0 件のコメント:

コメントを投稿