2019年2月1日金曜日

堀江貴文・西野亮廣『バカとつき合うな』

そろそろ眼鏡を新しくしたい。
今使っている眼鏡はかれこれ7~8年になるだろうか、いつ頃からかけているのかさえも記憶にない。眼鏡店に行くと今度は大江健三郎みたいな丸眼鏡にしようといつも思うのだが、セルフレームのまん丸眼鏡は案外高価なのである。それにいつも行くお店ではさほど在庫も多くない。町を歩いていても、大江健三郎みたいな眼鏡をかけている人をほとんど見ない。需要がそんなにあるわけでもないのだろう。
駅ビルに店を持つ大きな眼鏡店で何度かまん丸のフレームを試したことがある。思っているほど似合っていない。結局、お店の人にすすめられるまま、ちょっと今風のフレームに落ち着く。それはそれで無難な選択である。
それでも眼鏡店を訪ねるたびにあれこれ試して悩む。なんという既視感。眼鏡ごときでと言ってはなんだが、デザインだの、似合う似合わないだの、流行っているとかいないとかにかかずらうのも疲れる。できればブルックスブラザースのネイビーブレザーみたいに未来永劫悩み無用のものがあればいい。
そもそもが眼鏡というものは視力の低下にともなって買い替えるものだが、視力に合ったレンズに交換してもらえばいい。クルマが壊れるたびに買い替えていてはたいへんなことになる(そういう人も世の中にはいるんだろうけれど)。古いクルマをきちんと整備して乗り続けている人もいるが、燃費だの安全性能が格段に進歩したせいで買い替えざるを得ない人もいる。昔の眼鏡のフレームだからCO2を多く排出するなんてことはない。いいフレームを長く使うのがいい。合わなくなったらレンズを替えればいい。
『バカとつき合うな』には世にあふれるさまざまなバカが登場する。いいバカもいれば、悪いバカもいる。切れるはさみと切れないはさみがあるのと同じことだ。
そういう観点からすると、この頃の僕はあれこれ理屈をこねまわして高価な眼鏡を購入する言い訳を考えているバカである。

0 件のコメント:

コメントを投稿