2011年7月12日火曜日

偉関晴光監修『世界最強中国卓球の秘密』


先の週末、神戸で開催された卓球の荻村杯ジャパンオープン男子単で岸川聖也が初優勝した。
中国の一線級選手の参加がなかったものの、コルベル、呉尚垠、荘智淵ら名プレイヤーも参加した大会であり、しかも決勝の相手が水谷隼だったことを考えるとさほどレベルの低い大会とも思えない。しかも松平賢二、荘、丹羽孝希を破っての決勝進出。大きな自信になったに違いない。おそらくは世界選手権の16強から8強クラスの活躍だったといえる。
そして今回4強に残った日本選手の上空に君臨しているのが、中国の選手たちだ。先の世界大会でチャンピオンになった張継科をはじめ王皓、馬琳、馬龍、王励勤、許昕と世界ランキングトップ10に6人をランクインさせている卓球王国である。7月発表のランキングで水谷が王励勤、許昕より上位だったとはいえ、直接対決したら結果はどうなるかわかったものじゃない。中国卓球の強豪選手は単に試合で結果を残す以上のポテンシャルを秘めているような気がするのだ。
そんな中国卓球の秘密を解き明かすべく、卓球仲間のKさんに借りて読んだのがこの本。タイトルからしてベタベタだ。監修者の偉関晴光はソウル五輪の金メダリスト。後に日本に帰化したが、まさに中国卓球の真髄を知る人だ。
さまざまな卓球技術を中国語(漢字)で紹介し、解説を加えている。中国卓球の強さの秘密は微妙な技術の差を表現できる“言葉”にあったのかもしれない。
本書の教えの通り練習したら、卓球も漢字も相当上達するにちがいない。

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