2007年7月6日金曜日

6月17日カーニュ・シュル・メール~アンティーブ

カンヌ三日目。
日曜日は休む店が多く、比較的街は静かです。
今日はまた列車に乗って、カーニュ・シュル・メールという街を訪れました。フランスには方々に鷲巣村と呼ばれる山岳都市があります。山の上に城塞を築き、その中に街をつくっています。ニース近郊ではエズやサン・ポールが有名ですが、カンヌから近くて列車で行ける手ごろな鷲巣村がカーニュ・シュル・メールから程近いオー・ドゥ・カーニュです。

国鉄駅は高速道路沿いの寂しい場所にありますが、歩いていくとすぐに商店が連なって、日曜にもかかわらずちょっとした賑わいを見せます。まずはひたすら歩いてルノワール美術館をめざします。市街地を越え、少し小高くなった丘の中腹あたりにあり、けっこう息が切れました。ここは晩年のルノワールが家族と住んだ家だったそうで往時のアトリエなどがそのまま残されています。
隣接するお土産店で絵の具のチューブから絵の具がはみ出ている、長さにして3センチくらいのアクセサリを見つけました。色数も30色くらいあるでしょうか。いくつか選んでリングにぶらさげるようです。チューブが1個5ユーロ。子どもたちのお土産はこれかなと思ったんですけど、何色か選んでセットにするとかなり高価。絵の具ひとつづつでもいいかなとは思ったり、あれこれ迷って結局やめた(ちょっと後悔もしてる。今回の旅行で悔いが残るとすればやっぱりこれかな)。

ルノワール美術館を後にしてオー・ドゥ・カーニュへ。急な坂道を息を切らしながら登ること20分ほど。石畳の道の両脇にレストランやホテルがあります。こんなホテルに泊まったらとても健康的です。ようやくたどり着いた頂上には大きな城、グリマルディ城があって、その前が広場と展望台。レストランやお土産店もありました。
帰りは路地を歩いてみました。狭い路地が迷路のように入り組んでいて、昔宮崎アニメで見たような気がする不思議さです。しかもひとつひとつの路地にもちゃんとなんとか通りと名前が付いています。フランスってどんな道にも必ず名前が付いているって聞いたことがあります。通りの名前と数字が住所になるらしいんです。

急坂を転がり降りるようにして駅に戻りました。このあたりから少し雲行きが怪しくなってきました。後でわかったことですが、駅前からオー・ドゥ・カーニュまでは無料のバスが往復しているそうです。どうりで山頂のレストランにも大勢の観光客がいたわけです。さてカーニュ・シュル・メール駅からカンヌ行きの列車に乗って次なる目的地アンティーブに向かいます。アンティーブは3年前にも訪れた街ですが、駅に着いたときにはどしゃ降り。コートダジュールで見るはじめての本格的な雨です。

小一時間ほど駅前のカフェでサンドウィッチを食べながら雨宿りしてから、駅の北にあるフォル・カレという城塞に向かいました。16世紀につくられた巨大な城塞で周囲をまわって、写真を撮り、続いて旧市街に。日曜にもかかわらず観光客も多く、また飲食店や食料品などの店も多く開いていてまずまずの賑わいです。市場を見て、改修工事中のピカソ美術館を見て、城壁の上を歩きました。

明日はちょっと遠出するので今日は早めに切り上げ、カンヌに戻りました。

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