2006年3月25日土曜日

村上玄一『わかる・読ませる小さな文章』

荻上直子監督の『かもめ食堂』を観た。
フィンランドという土地にまったく予備知識がなかったせいか、とても新鮮な街に見えた。
予備知識といえば、この本の著者村上玄一という人を知らない。知らない人の本のことをとやかく書くのはいかがなものか。

>>本当の強さ(自信)とは「予備知識」をどれだけ蓄えているかということだ

などと書かれてあると多少なりとも作者のことを知らなければと思っていしまう。でもって、奥付を見る。

>>村上玄一(むらかみげんいち) 1949年6月、宮崎市
>>生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。新聞社、出
>>版社を経て現職。おもな著書に…

えっ。現職ってなんだ?『わかる・読ませる小さな文章』なのにわからないじゃん。
と、まあ、ぼくもそれ以上調べたわけでもないんで、こちらの勉強不足、認識不足ってことで。

この本自体は文章を書く上でたいせつなことが丁寧に熱く書かれている。著者が文章力の向上にどれだけの熱意を込めているかは太目の明朝で本文が綴られていることからもじゅうぶん理解できる。
でも思うんだよね。文章のプロが文章作法について書くのって、そうとうつらいだろうなって。だって人の文章を添削している自分の文章だって誰かに真っ赤に添削される可能性だってあるわけだし。

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