2009年7月22日水曜日

夏目漱石『こころ』

地元体育館の卓球の一般公開日には毎回ではないけれど、“スポーツアドバイザー”と称する指南役がひとりいて、初心者のコーチになったり、練習相手のいない人(大概はぼくのようにひとりで来る人)の相手をさがしてくれたりする。区内のクラブチームの人や区の連盟の人がかわりばんこに各体育館に派遣されるようである。多くは女性でおそらくは学生時代あるいはPTAの活動で活躍されたんだろうと思われる上級者で、それなりに勉強になる。なにせ、こちとら、きちんと指導を受けたことがないわけだし。
先週の日曜にいたアドバイザーは70歳近い(本人いわく)男性で、どう気に入られたんだかわからないが、3時間以上にわたってみっちり指導を受けた。フットワークを使って自分のポイントで打球すること。打球後次の一打に備えること。不必要な力を使わず、インパクトの時点でしっかりラケットの角度をつくって振りぬくこと。自分の戦いやすいパターンを想定したサービスのバリエーションを持てるようにすること。卓球は奥が深いので、楽しみながら精進すること。そんなことを教わった。
少し大人になった気がした。

『こころ』はたしか国語の教科書に載っていたと思う。
それだけは憶えているが、中身はとんと憶えちゃいない。てなわけで娘の書棚から引っ張り出して読むことにした。いまさら読む日本と世界の名作プロジェクトというわけだ。
たしかにいい。すばらしい小説だ。やっぱり名作ってのはいいもんだ。
少し大人になった気がした。

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