2021年9月9日木曜日

岡田晋吉『青春ドラマ夢伝説――「俺たちシリーズ」などとTVドラマの黄金時代』

青春ドラマはよく視ていた。
主に日曜夜8時から放映されていたと思うが、ほとんど平日午後4時から再放送で視たと記憶している。平日のそんな時間にテレビを視ていたということは、おそらく高校受験か大学受験の頃に集中的に視ていたのではないか。
初期、夏木陽介の「青春とはなんだ」、竜雷太の「これが青春だ」あたりは小学低学年の頃のドラマだから、記憶に残っているのは中高生になった頃に視たせいだと思う。中学生の頃は村野武範の「飛び出せ!青春」、中村雅俊の「われら青春」、高校生になって「俺たちの旅」を視た。ずいぶん前に村野武範とコマーシャルの撮影をしたことがある。ディレクターのプロフィールを送れというので、(「飛び出せ!青春」の主題歌「太陽がくれた季節」を歌った)青い三角定規の西口久美子は中学の先輩、名古屋章(ドラマに出てくるラーメン店の店主)は高校の先輩にあたります、と、どうでもいいことを書いたおぼえがある。
視聴経験があるくらいの記憶はあるけれど、ひとつひとつの内容まではおぼえていない。数年前だったか、「俺たちの旅」がBSで再放送されていた。不思議なことに、視ればだいたいのストーリーを思い出す。
テレビコマーシャルなどの映像制作に長年携わっているが、ドラマや映画をつくったことはない。いわゆるスポンサー(広告主)にお金を出してもらって、一定以上の効果(CMなら売上げやイメージの向上、ドラマなら視聴率)が求められるというおおまかなしくみは同じだけれど、実際につくってみるとスピード感や精密度など相違点は多いのではないかと考える。撮影の規模も違う。出演者も多く、地方ロケなどその統率がたいへんだろう。
著者は主に日本テレビでドラマを担当していたプロデューサーである。現場のスタッフと異なった視点でドラマ制作を見ていたらしいことは読んでいてよくわかる。
同じような仕事でもいろんな見方があるということだ。

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