アーウィン・ショーを読んだのは久しぶりだ。
書棚にある『ニューヨークは闇につつまれて』に《861113》と記されていることからするとこの辺が、最後に読んだショーということだろう。
その後『真夜中の滑降』というハヤカワ文庫のショーの長編を読んだ覚えもある。『夏服を着た女たち』を読んだのは84年か85年か。いずれにしろ記憶は押し入れの段ボール箱に眠っている。
ショーの小説は水彩の映画みたいだ。
この『夏の日の声』もとびきり素敵な映画と考えてよい。1927年から1964年までの自分史が小気味のよく
つながれている。ショーはすぐれた映画監督というよりは、繊細な編集者だと思った。
(1993.4.3)
0 件のコメント:
コメントを投稿