きみはそんな男ではない。
夜更けのこんな時間に、こんな本を読んでいるような男ではない。しかし、いまきみの読んでいるのは、間違いなくこんな本なのだ。この本には見覚えがない、ときみは言うことができない。きみは満員の西武新宿線に乗って、5年前に買った単行本を読んでいる。本の名前は『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』。
買ってからずっと読まなかった本が何冊かある。『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』はそんななかの一冊だ。以下感想。
この手の本はニューヨークを散策するときに便利である。
サリンジャーの『ザ・キャッチャー・イン・ザ・ライ』に似ている。
永沢まことさんの装画と地図が素敵である。
(1993.5.16)
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