2026年11月7日土曜日

池波正太郎『短編コレクション2夢の茶屋』

先月、軽井沢まで出かけた。
知人の経営するギャラリーで地元のアーティストがグループ展を開催していた。3年前にスタートしたときは8人だった。長野四人展と題してパート1、パート2の二部構成で開催した。翌年もメンバーが少し入れ替わったが、二部構成の長野四人展を開催。その次の年、2025年にはメンバーが増え、長野四人展、長野五人展になる。そして今年はさらにメンバーが増え、軽井沢六人展、軽井沢五人展になった。当初遠方から参加される方もいたが、このところ軽井沢周辺で活動されるアーティストが多くなったので展覧会名も長野から軽井沢にした。
それぞれのアーティストが思い思いに描いた絵が展示されている。特にテーマを定めてというわけではない。肖像画もあれば風景画もあり、抽象画もある。油彩、水彩、日本画など手法もそれぞれである。一人ひとりが描きたいものを描きたい方法で描いている。告知用フライヤーのキャッチフレーズは2023年から変わらず「みんなちがって、みんないい。」である。これは金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」から採ったものだが、実にこのグループ展のよさを表現している。
軽井沢へは今は東京駅から長野北陸新幹線で1時間ちょっと。新幹線ができるまでは横川駅から特急電車に電気機関車をつないで碓氷峠を上っていったものだ。横川の停車時間に釜めしを買い求める人が多くいた時代を考えると新幹線の1時間はあっという間である。ビールを飲んで本を読んでいるうちにもう到着してしまう。そんな旅にぴったりなのが短編小説だろう。
というわけで行き帰りは池波正太郎の短編コレクションを読んでいた。殺しを頼んだり、頼まれたり、今は平凡な日々を送る商家の主人にとてつもなく忌まわしい過去があったりと一作一作で尋常ではない事件に巻き込まれながらの旅だった。それにしても江戸時代はそんなに多くの人が殺し屋の手にかかっていたのかと思うとぞっとする。

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