1978年に東京学芸大学に入学した。当時国公立大学は一期校、二期校があり、第一志望は一期校だったが、それは落ちた。浪人すると翌年から共通一次試験がはじまる。できればどこか合格したいなと思っていたところ、運よく受かった。
学芸大は中央線の武蔵小金井と国分寺の間にある。東京の国立大学にしては地味な存在だと思ったのは、教員養成系大学ということで多くの学生が学校の先生になろうとしていたのと歴史の浅さのせいかもしれない。夏目漱石とか森鴎外的な卒業生はいなかった。そもそも大学になったのが1949年。東京にいくつかあった師範学校が統合されてできた。師範学校は昔の区分でいえば中等教育にあたる。当然のことながら、著名な卒業生は少ない。結果、在学生の気分としてはなかなか盛り上がらない。まあ、立派なOBをひけらかしてもだからどうしたってことなんだが。
3年生になって最近野球部が強いらしいと噂が立った。4年になって全日本大学選手権に出場することになった。前年入学したなかに有望な選手がいた。栗山英樹である。
バリオリンピックの女子柔道で金メダルを取った角田夏実も学芸大出身と聞いた。体育教諭の養成課程もあったとはいえ金メダルを取る後輩がいたとはちょっと誇らしい。気象予報士の平井信行も後輩だ。。こうして見ると僕が入学した当時にくらべ、世に出る卒業生は増えているのだろう。
さて。
最近、何の予備知識も持たず、タイトルや装幀を見て、読んでみようかなと思う本が何冊がある。喜多川泰という作家をはじめて読む。浅田次郎のように心穏やかなおとぎ話を書く。時空を超えて主人公は自らのルーツを旅する。
読み終えて、著者のプロフィールを見る。東京学芸大学卒業と記されている。そうか、後輩だったのか。
主人公が大手自動車メーカーを辞めて、子どもたちとその未来に向け、使命感を持って学習塾をはじめる。教育から目を背けないその姿勢に共感した。
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