2026年4月26日日曜日

ライフサイエンス編『おもしろ雑学日本地図のすごい読み方』

けっして得意ではなかったが、好きな科目だったのが地理だ。もともと地図とか地名には興味があった。子どもの頃から時刻表の路線図を眺めるのが好きだったせいもある。
ある地名がどうしてそのように呼ばれるようになったのかみたいなことに興味をそそられる。江東区の砂町は江戸時代に砂村新左衛門という人が開拓したことで砂村と呼ばれるようになった。それが町制施行時に砂町にされてしまったのである。いわれを知らない人が単純に村を町に置き換えたのだろう。同じく江東区深川も川から来た地名ではなく、開拓者のひとりである深川八郎右衛門の名前が由来だ。
地名は新しく生まれたり、なくなったりする。僕が生まれ育ったのは品川区二葉。小学校は豊町にあった。二葉も豊町ももともとは蛇窪という町だった。宅地化がすすむなかで蛇窪ではいかがなものかという声があがり、上神明町、下神明町を経て、二葉と豊町になった。いわゆる瑞祥地名である。最近でもないが上神明天祖神社が蛇窪神社と呼称を変えて、古い地名が復活した。この社は最近テレビ番組で取材されたりしたせいか参拝客が増えているという。
母の生まれは千葉県南房総。七浦村の白間津という集落で育った。千田、大川、白間津からなる七浦村は千倉町と合併し、地図上で七浦という地名はなくなった。小学校も中学校もなくなった。かろうじて漁港と郵便局に七浦の名前が残っている。
千葉県習志野市の津田沼は沼があったわけではなく、谷津村、久々田村、鷺沼村の合併によって生まれた合成地名である。杉並区の井荻も井草村と荻窪村の合併で生まれた合成地名だ。合成地名は比較的新しい地名だから古い建物には付いていない。津田沼神社も井荻神社もない(たぶん)。
久しぶりに地図の本。飛地なども含めた県境の不思議や地名の謎など網羅的ではあるが、この手の本は読んでいておもしろい。疲れない。地名と地図はいくつになっても楽しいものだ。

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