先日、中学校時代の同級会があった。先日といっても3月末のことだから、もう3か月以上も前のことだ。月日が経つのはあっという間である。中学時代の仲間と集まるのはこれで三度目か四度目になる。
小学校の頃や高校生になってからだといくらか記憶があるのだが、中学生時代の記憶はほとんどない。まるで12歳から15歳までどこか異次元の世界に住んでいたのではないかと思えるほどだ。小学生のときは放課後どこかに遊びに行ったり、野球をしたりした。高校時代は部活の帰りに近隣の大学の食堂に行ったり、喫茶店に立ち寄るなどした憶えがある。そういった思い出らしきものが中学時代にはない。本当になかったのか記憶にないだけなのかわからないが憶えていないんだからなかったのだろう。そう思うしかない。
何年か前も中学時代の同期が集まり、そのうち何人かで二次会のカラオケに行った。深夜、実家まで歩いて帰ろうとしていたら、途中までいっしょに帰ろうぜと声をかけられた。そいつの名前がわからなくて当たり障りのない会話するのに苦労した。今回も大勢集まったが、だいたい(特に男子は)顔と名前がわかった(小学校がいっしょだったりすると女子もわかる)。それでも放課後とか遊びに行ったりした記憶はよみがえってこない。
大学生が登場する本を読むと自分が大学生の頃を思い出すし、高校生の話だと高校時代を思い出す。この小説は困ったことに中学生が主役である。思い出そうにもこっちには思い出すものがないのだ。
それにしても世の中に鉄塔ファンなるものがあることを知って驚いた。鉄道マニアも多くいるのだから、鉄塔の写真を撮り歩く人がいてもおかしくない。何のマニアになるかは人それぞれなのである(ちなみに僕は一時期区界の写真を撮るのにハマっていた)。
鉄塔好きで中学生。あまりにも僕と接点のない小説だったが、時折青空にそびえる鉄塔を仰ぎ見る中学生になったつもりで読み終えた。
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