今年もドラフト会議が終わった。
前評判の高かった佐々木朗希(大船渡)、奥川恭伸(星稜)、石川昴弥(東邦)が複数球団から指名を受ける。甲子園で活躍した選手か、全国大会の経験よりも素質能力で将来性を判断するのか、高校生の指名は難しい。僕個人としては練習試合の最高球速160キロより、甲子園の、失投が許されない場面で針の穴に糸を通すような150キロに魅力を感じる。難しいと言ったのは、現時点の完成度が必ずしも将来性と結びつかないからだ。何年後かプロ野球のスターになっているのは佐々木でも奥川でもないかもしれないのである。江川卓だって松坂大輔だって、ふたを開けてみれば人間だった。怪物なんかじゃ決してなかった。
テレビのお笑い番組が好きだった。南州太郎、東京ぼん太、てんぷくトリオ、獅子てんや瀬戸わんや、牧伸二、晴乃チックタック、青空球児好児…。子どもの頃爆笑していたのは関東の芸人が多い。
最近はテレビもさほど視ないので若手芸人の動向に関しては疎い。おもしろいなと思うのはナイツとテツandトモ。そのナイツの塙宜之が本を出したのを新聞で読んだ。自身、関西系の漫才コンクールM-1で決勝まで進みながら優勝できなかったことの「言い訳」がそのタイトルになっている。
塙はそのネタからもわかるように野球に詳しい。新聞には漫才界を野球の落合博満の解説のように解き明かしたいというようなことが紹介されていた。もちろん塙宜之ならそのくらいのことはお手のものと思っていた。きっと落合みたいに解説されたのだろうが、如何せん、読み手の方が最近の若手芸人を知らない。少しはイメージできるコンビもいるのだが、視たことがないからよくわからない。せっかく落合が解説してくれているのに、実は俺、野球のこと全然知らないんだよねって状態だった。
それでもナイツの漫才の自己分析、自己評価も随所に展開されていて、ナイツファンとしては楽しめる内容だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿