全国高等学校野球選手権(夏の甲子園)は沖縄県代表の沖縄尚学が西東京代表日大三を決勝で破って初優勝した。
ここ何年か猛暑のせいもあり、高校野球は批判の矢面に立たされる。ひとつは炎天下での熱中症の懸念であったり、ひとりの投手が投球数100を超える負荷の大きさだったりする。五回終了時のグラウンド整備の時間を使ってクーリングタイムという休憩が設けられている。準々決勝、準決勝、決勝の間に休養日も設けられている。今年からはすべての試合ではないが、午前と夕方に試合を行う二部制が導入されている。改革が続いている。
甲子園では決着のつかない名勝負が数多くあった。古くは延長戦は決着するまで無制限だったが、1958年から18回までになった(翌日再試合)。2000年の選抜大会から15回までになり、13年には延長13回からタイブレーク制度が導入され、現在では延長10回からとなっている。タイブレークはタイブレークで批判もあるだろうが、アマチュア野球では普通に行われている制度だったのに高野連はずいぶん消極的だったように思える。MLBでも2020年から導入されている。
コールドゲームがないのも甲子園のローカルルールだ。たいていのアマチュア野球で5回10点差、7回7点差で勝敗を決する。もちろん決勝戦では採用されない。高野連としては各都道府県の決勝戦から先の全国大会だから導入しないというのだろうか。都府県大会を勝ち上がった地区大会では導入されているのに。
もうひとつシードがないのも甲子園ルールである。夏はともかく春はほぼ間違いなく選抜される秋の地区大会の優勝10チームはシードにした方がいい。組合せ抽選でいきなり地区大会優勝校同士の対戦がよくある。下手をすれば明治神宮大会の決勝戦の再戦が一回戦で組まれる可能性だってある。
この本の著者のことはよく知らないが、ネット記事を中心に資料を読みこんでいる人だなという印象である。
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