2019年9月11日水曜日

鹿島茂『パリの日本人』

9月9日早朝千葉県に上陸した台風15号による被害が凄まじい。
南房総市にある父の実家では瓦が4枚飛んで、大きな窓ガラスが3枚割れたという。近くに住む叔母から連絡をもらった。Twitterで情報を収集してみると千葉県の大半は停電が続いており、断水している地域も多いという。固定電話も携帯電話もつながらない状況で、今日(11日)も場所によっては復旧の見込みが立っていない。
状況がわからない9日朝叔母に電話をかけた。つながらない。隣の集落にいるもうひとりの叔母にもつかながらない。とりあえずメールで訊ねたところ、夕方になって被害の状況を知らせる返信があった。携帯の回線はときどきつながるのだろう。奇跡的に返信をもらった。
取り急ぎ状況確認に駆けつけたいのであるが、鉄道も高速バスも止まっている。今日の時点で高速バスは東京~館山間のみ運行、JRは木更津~安房鴨川間が運休。館山までバスで行ってもそこから先の路線バスが止まっている。
台風の通過後、猛暑がやってきた。停電したまま3日目を迎えている。地域のコミュニティセンターには電源が確保されていて、スマートフォンの充電もできるという(回線はつながっていないけれど)。叔母らの不便を考えるといてもたってもいられない。もちろん行ったところで何ができるわけでもないのだが。
Twitterでは千葉県の南の方の被害があまり報道されていないという声があがっている。そんな中、熱中症による犠牲者も報道されていた。叔母やいとこたちだけでなく、父のいとこや遠い親戚などに高齢者もいて、気がかりだ。
この本は明治以降、パリに憧れ、訪れ、学び、遊んだ人々の貴重な記録だ。パリが古くから多くの日本人を魅了してきた町であることがうかがえる。タイトルはヴィンセント・ミネリ監督の「巴里のアメリカ人」をもじったものだろう。しゃれている。
たいへん興味深い内容だったのだが、今日はこの辺でとどめておく。

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