2019年9月18日水曜日

川上徹也『川上から始めよ 成功は一行のコピーで決まる』

台風15号の被害状況を見てきた。
南房総市白浜町の父の実家は瓦が何枚か飛び、窓ガラスが割れた。瓦は、以前リフォームしたとき葺き替えてくれた職人さんがなおしてくれたという。誠にありがたいことである。断水はまだ続いていたが、電気は復旧していた(水道はその翌日復旧した)。散らかった室内を掃除し、割れた窓には前日ようやく入手できたブルーシートをかぶせてきた。
向かいの2軒、そして少し離れた隣の郵便局の屋根の損傷が酷い。うちの被害はまだましな方である。高速バスの往き帰りに見た南房総市冨浦、館山市布良あたりの損壊も著しい。屋根全面に覆われたブルーシートや手つかずのままの屋根が痛々しい。停電や断水が続いている地域も多く、固定電話も携帯電話もつながりにくいところがまだある。白浜コミュニティセンターでは自衛隊が風呂を設営していた。鋸南町あたりには大勢のボランティアが集まって、屋根にブルーシートをかけていったという。大規模な災害ではあるが、こうした話を聞くとほっとする。
川上コピーがだいじだという。
この本でいう川上とはPDCAサイクルでいうP(計画)の根幹になる方針にあたると考えていいだろう。経営なり、商品開発などのプロジェクトで欠かせない方針や目標をいかにたくみに言語化し、社内、社外関係者はもちろん世の中と共有していくことの必要性、重要性が語られる。その言語化された指針が川上コピーというわけである。
アメリカの主要IT企業GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の事例が紹介されている。わかりやすい(日本の企業のスローガンなども紹介されている。言いたいことが明確でなく、レトリックだけにとどまっているものも多く、すべてが適切な例とは思われない)。
今回千葉県の台風被害に関しては報道の遅れなどがTwitterで指摘されていた。災害からの復旧にはなによりも初動=川上がたいせつだと思った。

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