三月も終わりかけたある日、東京駅からバスに乗る。
[都05]という系統番号の晴海埠頭行き。東京国際フォーラム、有楽町駅前を経て銀座を突き抜ける。晴海通りをバスに揺られているとちょっとした観光気分だ。朝から晴れて天気もいい。気温も高い。こんな日は事務所のある築地で降りないでそのまま勝鬨橋をわたって「島」まで行ってみたくなる。ちょうどいい具合に東京駅で買った昼の弁当をリュックに忍ばせている。なんてことはしないでもちろん普通に出社する。
センバツ高校野球は関西勢が強い。昨秋近畿大会と明治神宮大会を勝った大本命履正社のみならず、近畿大会4強の大阪桐蔭、同じく8強の報徳学園の3校が準決勝まで勝ち進み、決勝は大阪対決となった。近畿大会準優勝の神戸国際大付属が初戦突破ならなかったものの、智弁学園、滋賀学園もひとつ勝ち、近畿勢のレベルの高さを思い知らされる。
東京からは早実と日大三。
日大三はいきなり履正社と当たる。主戦投手が最後力尽きて、履正社の猛打を浴び、大敗。昨秋の早実戦に続いて履正社の破壊力を見せつけられた。早実は投手力が課題のままセンバツを迎えた。持ち前の打力だけでは全国は通用しない。
東京は来月1日から春季大会がはじまる。両校ともとりこぼすことなく勝ち進んで、関東大会に駒をすすめられるといい。夏の大会のシード権を逃してしまって神宮に来る前に直接対決ということだけは避けてもらいたいものだ。
ちくま文庫が例によってツイッターでおすすめするものだから、この本を買ってしまった(実は紙の本を買うのは久しぶりなのだ)。興味深そうなタイトル、ながめるだけでわくわくする目次。にもかかわらずあまりおもしろいと思えなかった。作者は詩人であり、俳人であり、目の付け所がユニークなんだけど文章が僕には読みづらかった。いつも読んでいる文章とはちょっとちがう感じがするんだ。もう少しこの著者の本を読んでみてから手にとればよかったかな。
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