今年もあっという間に夏が終わり、野球の秋を迎えている。
高校野球の秋季大会、大学野球と毎週盛り上がりを見せている。母校の応援と称して都の秋季大会ブロック予選を3試合観る。昨秋、春、そして夏と惨敗した(全試合コールド負け)わが母校は奇跡的なくじ運に恵まれ、初戦、二回戦ともに弱小都立校に勝利し、ブロック決勝にコマを進めた。立ちふさがるのは都立の星小山台。
まあそう簡単には本大会には行かせてくれない。
その小山台も本大会の初戦でコールド負けしてしまった。
そういえば野球の日本代表をいつの頃からか侍ジャパンと呼んでいる。
さて、幕末シリーズ。
勝どきさんのおすすめ、『燃えよ剣』を読む。
新選組に関しては以前大河ドラマで「新選組!」を少し視た程度の知識しかない。新選組好きな人たちが集まる飲み会で「池田屋のときにね」みたいなことばが耳に入るが、なんのことやらさっぱりわからなかった。そういえば今放映中の大河ドラマ「花燃ゆ」にも新選組が登場していた。沖田総司が長州藩(かどうかわからないが)志士たちを切りまくっていたっけ。
今回本書を読むにあたっての大きな目的は新選組であるとか尊王攘夷派の志士たちの位置関係を掌握することにある。なんとも心もとない読者である。
この小説の主人公は土方歳三。新選組局長近藤勇を支えた副長である。鳥羽伏見の戦いの後、榎本武揚らと北海道に渡ったものの、攻めよせる官軍の前についに力尽きた男である。当時の剣豪といえば北辰一刀流、桶町千葉道場の坂本竜馬、神道無念流、斎藤弥九郎練兵館の桂小五郎らが有名だ(なんて知識はそれまで皆無だったけどね)。土方は近藤、沖田らとともに天然理心流という田舎道場の出身。格は数段劣るのだが、軍事的なセンスともって生まれた喧嘩の才能もあいまって、真剣勝負に強かったという。
日本の侍という種族は土方歳三をもって絶滅したのではないだろうか。そんなことを思わせる一冊だった。
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