前回に続いて高田越えの話なんだけど、128安打を4年間で打つとすると1年春から出場してシーズン平均16本のヒットが必要になる。おおよそであるが16本打てば打率は3割を越える。つまりフルシーズン出場して3割を打たないと高田越えはできない計算になる。鳥谷の1年春は10安打、上本博紀が15安打。まずまずのスタートではあったが、これでは届かない。
そんななかで今注目されているのが明治の高山俊だ。前年日大三のトップバッターとして夏の甲子園優勝に貢献。デビューシーズンに20安打を放って、ベストナインに選ばれた。
2年秋を終え、62本。そして3年春19本、5季終了時点で通算81安打。これはもしかすると、と期待を持たせる。
高山に期待できるところは単にバッティングセンスにすぐれているとか、足が速いとか大舞台での経験が豊富であるとかだけではない。彼にとっていちばん恵まれているのはライバルだ。
明治の同期にはチャンスに強い菅野剛士(東海大相模)や意外性の男坂本誠志郎(履正社)らがいて、入学当初から切磋琢磨できる環境があった。横尾(慶應)、畔上(法政)、吉永(早稲田)ら元チームメートの活躍も刺激になる。さらに同じく高田越えをめざすライバル大城滉二(興南~立教)の活躍も見逃せない。ちなみに大城は2年秋を終え、60安打。今季16本。通算76本で高山を追いかける。
そういえば以前北方領土のことを調べようとして国境問題関連の本をまとめ読みしたことがあった。この本はそのときの一冊。今となってはなかみを思い出せないが、日本とロシアの交渉が再開されると少しだけ思い出す。本を読んでおくということはこうしたこと、つまりいずれ何かの役に立つかもしれないということだ(たぶんそれほど役に立つとも思えないけど)。
いろいろトータルに考えてみると来年の秋には東京六大学野球史を塗り替える21世紀の記録が打ち建てられるかもしれない。
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