東京六大学野球がまた盛上がりそうだ。
昨年甲子園で優勝した日大三のエース吉永が早稲田、4番の横尾が慶應、そして主将畦上が法政、高山が明治、捕手の鈴木が立教と主力がそろって進学した。いきなり春からレギュラーで活躍するどころの騒ぎではなく、高山があわや首位打者、吉永は最優秀防御率、最多勝でふたりがベストナインに選ばれた。桐蔭出身早稲田の茂木もベストナインとなり、1年生が3人選出されたのは史上初ということだ。畦上はさほど出番にめぐまれなかったが、横尾は中軸をまかされ、打率2割に満たなかったものの早慶戦でホームランを放ち、長打力のあるところを見せつけた。たしかに斎藤佑樹ら世代にも注目選手は多かったが、今年の1年生は史上最強かもしれない。
先々の話を今からしても仕方がないが、明治の高山は今季20安打だった。このペースならいまだ破られていない先輩高田繁の通算127安打越えも夢ではあるまい。またベストナインの最多選出も高田繁で7回。今季選ばれた1年生3人はこの記録を更新する資格を得たということだ。
つい野球の話が長くなってしまったが、この本は過去の大きな成功体験から得るものよりも小さな失敗からすばやい学習を繰り返すことで導かれた成功をスターバックスやアマゾンなどの豊富な実例で紹介している。企業が陥りがちな硬直化をいかに回避して成長を続けるか、そんな柔らかい視点をくれる本である。
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