2011年7月3日日曜日

佐野正弘『位置情報ビジネス』


foursquareというモバイルコンテンツがある。
GPS機能の付いた携帯端末で自分が今どこにいるか、チェックインする。するとポイントが加算され、バッジがもらえたり、いちばん多くその場所にチェックインするとメイヤーになれる。もちろんバッジはディスプレイに表示されるバッジだし、メイヤーになったからといって収入が増えるということもない。要するにゲームなんだと思って半年ほど前から遊んでいる。
いったい誰が何のためにこんなしくみを考えたのだろうと不思議には思っていたが、さしたる関心もないまま、ただチェックインを続けていた。半蔵門の山下書店にチェックインして、何かおもしろそうな本はないかと思っていたら、この本を見つけた。チェックインしていなかったら見つからなかっただろう。
たしかに自分が今どこにいようがそんなことに関心を持つ者なんていないだろうとは思うが、知ってる人なら気になることもあるだろう。政治家先生が料亭◯◯にチェックインしたと聞けば、少なからず興味は抱く。「いま、◯◯してる」以上に「いま、◯◯にいる」のほうが雄弁なときもある。
foursquareにはTwitterやFacebookにシェアできる。つまりは「いま、ここにいる」という位置情報がそのままつぶやきとなるわけだ。サボっていてもすぐにばれてしまうのだ。この辺は特に注意しなければならない。
で、この本ではそうした位置情報がどのようなビジネスの可能性を秘めているか、みたいなことが書かれている。自分がいまいる場所、立ち位置を把握することは重要なことである。それが地理的な場所であろうがなかろうが。

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