今週は8月の第5週ということで体育館の一般開放はなし。久々に卓球をしない週末である。
というわけでその間イメージトレーニングに励もうと国際卓球連盟のホームページで先に行なわれた韓国オープンの映像を観ることに。
すでに報道されているようにこの大会は世界ランク1位のワン・ハオら中国の強豪も参加していたにもかかわらず、全日本チャンピオン、明治大の水谷隼がなんと決勝で世界ランク9位のハオ・シュアイを破って優勝したのだ。水谷の、持ち前の“柔らかい卓球”にハオ・シュアイは手こずり、ミスを連発。世界ツアー初優勝のかかるプレッシャーのなか、水谷が本来ののびのびしたプレーで圧倒した。ハオ・シュアイは準決勝で精彩を欠く王者ワン・ハオを破ったまではよかったが、その勢いを活かしきれなかった。
ワン・ハオは世界選手権後中国超級リーグを経て、中国オープンこそかろうじて征したものの、映像で見る限り、どうも本調子ではなさそうだ。それにしても水谷には大きな自信になったのではないだろうか。
で、玉村豊男は、ひとことで言えばうらやましい男である。
特に力むわけでもなく、なんとなく微笑んでいるだけで日々が豊かに過ぎていく。そんな印象がある。もちろんこうした温厚な表面の内側にはものごとをひっくり返して見たり、ちょっと高いところから俯瞰して見たりするシャープな洞察力とそこから得た私見をシャープな言葉に定着させるすごいエネルギーを秘めている。とりわけ玉村豊男の本で好きなのは言葉がきちんと選ばれているという点だろう。惹句とか生甲斐、軋轢、蒐集、涵養など読んで意味のわかる熟語は積極的に使うし、植物の成長は生長と表記する。
こういう人が友だちだったりすると人生もまた少し楽しくなるんだろうな。
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