選抜高校野球が始まった。昨秋の実績で常葉菊川、横浜が優勝候補らしい。初日の今日、昨秋ベスト4の東北が破れる波乱があった。
第三試合には21世紀枠で初の甲子園出場となった千葉県立安房高校が登場した。父も母も南房総の出身なので、叔父やらいとこやら安房高出身者が多く、テレビにかじりついて応援してしまった。9回表の連打での得点、その裏のピンチをしのいでの勝利に熱いものがこみあげてきた。甲子園初出場初勝利。歴史を刻んだ瞬間だ。
その昔、ぼくのいとこが安房高野球部にいたのだが、そのとき夏の千葉県大会の決勝に進出し、強豪の銚子商業に破れ、甲子園初出場の夢を断たれたことがあった。当時の銚子商業には宇野勝、尾上旭らがいて、たぶん甲子園でもベスト8くらいはいったんじゃないかな。
で、うどんの話。
7年ほど前に仕事で高松に行った。同行したお得意さんと空港でうどんを食べて、すごくうまいと思った。こんなことを言っちゃ失礼かもしれないが、駅とか空港で食べるものってたいていの場合、通りいっぺんなおいしさでしかなかったりする(もちろんそれ以前のものも圧倒的に多い)。空港でこんなうまいんだったら、街に行ったら、もっとうまいんだろうなと想像力がふくらんだ。
どちらかといえば、蕎麦のほうが好きで、うどんなんてものは病気したとき食べるもの、くらいにしか思ってなかったのがこの日を契機に認識を改めた。
で、東京でもうまい讃岐うどんが食えるのか、ネットでさがすことにした。うまい蕎麦屋はいくらか知ってはいるが、うどん屋に関してはまったくの無知蒙昧だったから。そこで出会ったのが「さとなお」なる人物である。氏の「おいしい店リスト」で銀座さか田、板橋すみた、新橋さぬきやなどを知ることとなった。
最近では立ち食い蕎麦屋のように讃岐うどんの店が増えてきている。まあそこそこ本場の雰囲気を手軽に味わえるようになった。なによりである。
で、そのさとなおなる人物は広告会社のクリエーティブディレクターで、この本はその本業を書いている。20年前とは消費者が変化しているのに、旧態依然たる広告でよいのかという疑問にポジティブに応えてくれて、メディア・ミックスからメディア・ニュートラル、クロス・メディアへとネット時代のコミュニケーションのあり方を平易に語ってくれている。
シンプルだけど噛みごたえのある讃岐うどんのような一冊である。
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