高校バレーボール部のOB会が3年ぶりに開催された。コロナの影響で見送られてきたのである。
それまでは母校の体育館を借りて、現役とOB、OGとの親睦試合を昼間に行い、夜は近くのホテル宴会場に移動して立食パーティーだった。今年は着席ビュッフェ形式で、アクリル板のパーテーションが設けられていた。ビールは注ぎ合うのは禁止で大先輩だろうがみな手酌。この3年間で天地がひっくり返ったような変わり様である。
大先輩といえば今回参加された最年長者は御年90歳だった。母校は大正時代に創立した東京市の中学校である。戦後東京都立の中学校になり、学制改革の際、東京都立の高等学校になった。現在は千代田区立の中高一貫校である。
母校の体育館を借りるというのがこれまた高いハードルになっている。例年7月に使わせてもらっていたが、コロナ以降、学校側の了解が得られないでいる。アフターコロナ時代にバレーボールで懇親というのは難しいのかもしれない。まあOB、OGだけ集まるのなら校外施設の体育館(宿泊もできる)もあるのだけれど。
『坊っちゃん』を読んだのは小学生の頃だ。小学生向けのものを読んだのだろう。ちゃんとした『坊っちゃん』を読むのははじめて。大人向けの『坊っちゃん』はそれなりに大人向けになっているというか、大人の事情が垣間見える。そしてちょっとだけ艶っぽくもある。
それにしてもこの一作で小学生にまでその名を知らしめた夏目漱石という小説家は偉大だ。文豪と呼ぶにふさわしい。その後漱石を読んだのは『こころ』である。おそらくは教科書に載っていたのだろう。自らすすんで読んだ夏目漱石は『三四郎』だと思う。漱石に突如興味を抱いたのではなく、鉄道旅の書籍に触発されたと思われる。川本三郎とか、関川夏央とか。
最近は少し大人になったいうか、ものごとをわきまえるようになったというか、漱石の著作を読んでいる。自分で自分をほめてあげたいと思う。
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