2010年4月7日水曜日

鶴野充茂『はずむ会話の7秒ルール』

生命保険におつきあいで入る時代ではとっくにない。
ぼくの場合、高校の先輩、同期がいる関係でひとつ(仮にMY生命とする)。それともうひとつ銀座でサラリーマンをしていた頃に入ったもの(こちらはN生命)とふたつ加入していた。
これはまあ今の時代、はなはだ無駄なことであって、保障を見直しした上でどちらかを解約しようと思った。当然、先輩後輩の間柄で解約するのはセルゲイ・ブブカが棒を使わないで6メートルのバーを越えるくらいに常識的に不可能なことなので、まあ当然の成り行きとしてN生命がターゲットとなる。しかもつい昨年、MY生命は新商品ということでまずまず納得できるプランを持ってきていて、更新したばかり。後追いで、しかも余分な保障に大金を支払うのはちょっと勘弁してほしいと思って、電話で解約しますから手続きをお願いしますと伝えた。それが先月中旬。
客商売というのはわかりやすいものだ。それはN生命などという日本で知らない人はまずいない大手においても同じこと。入るといえば、ものの5分で飛んでくるが、やめるとなると対応はすこぶる悪い。やれ書類の作成が遅れているだの、なんだので、気がつけばもう4月。
これは放置されているか、故意に無視されているかに違いないと思って、電話をかけると先月解約すると伝えた担当者は辞めたという。引き継いだ別の担当者に話をしてようやく解約請求書というペラ紙をポスト投函していった。
こんな紙切れ一枚に3週間もかかるのか?

7秒程度のシンプルな会話が話を前進させる秘訣なんだという。タイトルがまずまずの“つかみ”になっている本である。
話し方や情報の整理の仕方はひとそれぞれだが、基本はなにかと考えてみると誰もが同じことを言うと思う。そういった意味では、これといって印象に残ることもなかった。


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