アルル発13時48分マルセイユ行き。
この列車を逃すと今回の旅でマルセイユに立ち寄ることはできません。やはり14時~16時という時間帯は列車の本数が著しく少なくなるのです。次に来る列車は17時。マルセイユで乗り換えて、カンヌに20時過ぎに着くほぼ最終列車です。
駅に着いて次の列車の時刻を確認しようと思ったら、なんとマルセイユ行きが30分遅れ。助かりました。この旅、思いのほかついています。
列車は30分以上遅れてアルル駅に到着。40分ほどでマルセイユに到着しました。
夜9時過ぎても明るい南仏は15時から17時くらいの西日がいちばん暑く感じられます。マルセイユに到着したのがちょうどその灼熱の時間帯。方々歩き回った疲れもあって、軽く散策するにとどめることにしました。
まずはどこに行ってもお決まりの駅舎の撮影。着いたらすぐに駅の写真を撮っておくと後で写真を整理するときに便利です。マルセイユ駅は少し小高い場所にあるので、まずその見晴らしにびっくりします。そして遠くにノートルダム・ド・ラ・ギャルド大聖堂が見えます。これが今回の旅の最後の世界遺産です。
とにかく暑いので旧港あたりを歩いて、石鹸のお店を見たりするも力尽き、凱旋門を見て再び駅に戻り、ビール休憩。
帰りの列車は18時1分発。自動販売機で切符を買って待っていたら、またもや30分遅れの表示。どうやら後で聞いた話ではモナコでストライキがはじまって、その影響もあったとか。ビールを飲みながらぼんやり切符をながめているとどこかおかしい。カンヌからアビニョンTGVまでひとり40ユーロくらいだったのに、帰りのマルセイユ~カンヌが3人で30ユーロちょっと。よくよく見るとクーポンを持っている人用の切符らしい。一応ちゃんとした切符に変えてもらおうと切符売り場に並ぶも長蛇の列がなかなか前に進まない。そうこうするうちに遅れた列車がやってきたのでそのまま乗ることに。
検札が来たら、罰金とられるかもと思うと憂鬱で、しかもフランス語であれこれわからないことを言われるのも面倒なので、フォンヴィエイユのタクシーのときみたく、またまた仏作文します。《J'ai achete ce billet avec un coupon freqence. Mais je n'ai pas de coupon. Je voudrais demender l'addition, s'il vous plait. 》
念のため仏文科出身のYK氏に見せると「だけどぼくにはクーポンがない…、泣かせますねこのフレーズ」と爆笑されました。
かくしてマルセイユからカンヌまで2時間少々の旅。結局検札はあらわれず、名作文は日の目を浴びることはありませんでした。
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