3月のことである。
文化放送大竹まことゴールデンラジオを聴いていた。2時半頃ゲストとして登場したのがコラムニストのえのきどいちろう。この人の本は読んだことがないし、どういう人なのかもよく知らない。番組ではフリーライター北尾トロとの共著であるこの本が紹介された。
えのきども北尾も以前から山田うどんについて熱く語っており、著作もある。この文庫は以前出版された2冊の本を再編集したものだ。
山田うどんは豪族である。決して天下をめざしているわけではなく、地元周辺を中心に出店している。提供するメニューは工場で一括生産し、各店舗に配送される。しかしながら自由度は高く、店ごとで微妙に茹で具合など異なることもあるらしい。都心にも出店していたこともあるが、現在では大きな看板と広い駐車場を持ったロードサイド店に特化している。
残念ながら、僕は山田うどんに行ったことがない。いちばん近い店でも10キロ近く離れている。バス、電車、さらにバスを乗り継いで1時間くらいかかる。都心ではなく、郊外だからついでの用事もほとんどない。エックス(旧ツイッター)では路麺マニアの投稿をよく見る。頻繁に山田うどんに行く人がいて、写真だけはよく見ている。うどん、そば以外にもご飯もののメニューも多い。
一時期、路麺にはまったことがある。秋葉原や入谷、三ノ輪などの立ち食いそばを食べに行ったものである。それでも山田うどんに行きたいとは思わない。クルマのある生活をしていないせいもある。そんな僕が機会があったら行ってみたいなと思うようになった。ふたりの著者に軽く背中を押された感じ。要するにそんな本、山田うどん応援歌的な本だったのだ。
その日、大竹まことのレギュラーパートナー小島慶子はお休みでライターの武田砂鉄が代打パートナーとしてゲストえのきどを迎えた。えのきど、北尾の山田うどん本の編集を担当したのは当時河出書房新社の編集者武田砂鉄だった。
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