夏の甲子園出場校が決まった。
昨年は記念大会で出場校が多かったが、公立校は8校。金足農が決勝戦まで駒を進めたことは記憶に新しい。今年は49の出場校のうち、公立は14校。佐賀北、米子東、広島商、宇和島東が甲子園に戻ってくる。静岡、高松商も、センバツ準優勝の習志野、同じく4強の明石商も出場を決めた。その他、秋田中央、飯山、高岡商、鳴門、熊本工、富島と県立・市立勢の活躍が楽しみである。
東東京も小山台が決勝に進出。惜しくも敗れたけれど2年連続準優勝は立派な成績だ。西東京でも本命視されていた国士館を日野が破った。ベスト16に進んだ都立校は東3校、西6校とまずまずの成績だった。
東東京は二松学舎、城東などがはやく姿を消したものの関東一は春の実績校として順当な勝ち上がりだったが、西は国士館が初戦敗退、日大三、早実が準々決勝敗退、さらには第一シードの東海大菅生が準決勝で敗れ、秋春8強の国学院久我山が創価に勝って甲子園を決めた。春二回戦で桜美林に敗れて今回ノーシードとなった創価だったが、準決勝では大差でリベンジを果たした。
秋から春、そして夏に向かってチームは様変わりする。昨秋全国を制した札幌大谷が南北海道大会本大会の初戦で敗退し、春センバツ優勝の東邦が愛知県大会予選で敗退。今夏の選手権大会でいちばん注目を集めるのは金沢星稜であることに間違いないだろうが、これまで大きな期待を背負った幾多の選手が短い夏を終えていった。
ここのところ読まなければいけない本がないと山本周五郎の短編ばかり読んでいる。2年前に読んだ初期の短編集『人情武士道』を読む。主に30歳代に書かれた佳作を収録している短編集である。
以前読んだときには気がつかなったが、あらためて読み直してみると、文章に若さが感じられる。小気味よく、勢いがある。気負いといってしまえばそうかもしれないが、ストーリーにのめり込んでいく若き日の周五郎がそこにいる。
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