甲子園の決勝は三重対大阪桐蔭。
壮絶な打ち合いになるかと思っていたら、僅差のゲームになり、観ていておもしろかった。大阪桐蔭が4-3。
大阪桐蔭は今大会優勝候補の一角だったが、昨秋の大阪大会で履正社に敗れ、近畿大会にも出場できなかった。地区大会に進出できなかったということはセンバツにも出場できなかったということだ。そのチームが春になって力をつけて、春大阪大会、近畿大会、夏予選を連覇し、ついに全国制覇したというわけだ。
三重は昨秋から好調で、明治神宮大会やセンバツでこそ初戦敗退しているが、秋春夏の県予選と秋春の東海大会すべてに優勝していた今大会のエリート校。大阪桐蔭に挑む三重、というより、三重に挑む大阪桐蔭という図式の方がしっくり来る。
昨秋神宮で日本文理と沖縄尚学の“打ち合い”を観ていたので、今年も7~8点をひっくり返すような試合を期待していた。期待通りの試合が何試合かあった(テレビのないところに出かけていたのでラジオでしか聴けなかったけど)。正直いって、日本文理と沖尚の再戦は観たかったね。
これで夏も終わり。
東京では月末の30日に秋季大会の組合せ抽選が行われ、ブロック予選は9月6日から。勝ち進んだ24校によるトーナメントは10月11日にスタートして11月9日決勝。あっという間に秋が来て、明治神宮大会はまた寒空の下で行われる。
『東京ふしぎ地図』は前にも読んだことがある。今回の『「幻の計画」をさぐる』では、奥多摩を第二の箱根にする計画や丸の内~新宿弾丸道路計画、仮駅のまま定着した西武新宿駅などかつてあった「計画」がおもしろい。子ども時代の夏休みの目標のようにおもしろい。
1951年に1年だけ稼働した三鷹の東京スタディアムについても紹介されている。ここは小関順二『野球を歩く』で武蔵野グリーンパークとして紹介されている国鉄スワローズのホームグラウンドだ。
まあそんなこんなで秋以降もおもしろい野球の試合を観たいものだ。