キャッスルロードは彦根城の堀端から京橋を渡ったあたりからはじまる。白壁に黒格子、いぶし瓦、切妻屋根の傾斜を揃えるなど景観を大切にした町になっている。文豪カフェは京橋に近い。
もともと軽井沢にあった川端康成の別荘を解体した際の建材を一部利用してよみがえらせたという。ネーミングの文豪は川端康成を大いに意識しているのだろう。
文豪と聞くと咄嗟に思い浮かぶのは夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介であるが、パソコンを開いて調べてみると川端康成、太宰治、三島由紀夫などの名前が出てくる。長編の大作を残さなかった太宰は文豪のイメージに乏しい気がする。そのほかには谷崎純一郎、山崎豊子、司馬遼太郎あたりか。現代に文豪はいるのか問われればいないような気がする。というか文豪を呼ばれる人は基本過去の人であり、年を重ねて読み継がれることによって人は文豪になっていくのだろう。
少し前から「書くこと」を考えている。本でもさがしてみようかと思っていたが、「書くこと」の本は哲学的なものだったり、文章術などを紹介した指南書だったりする。片っ端から読んでいけばいいのだろうけれどほかにも読みたい本はまだまだあるのでついつい後回しにしてしまう。
この本を手にしたのは著者を知っていたからでも書評を読んだからでもなくパソコンの画面に出てきたのをついポチッ!としてしまったからである。著者自身書くことが好きで日記をつけ、ネットで公開しているうちに書くことが仕事になったという稀有な人である。文章を書いて生きている人であるにもかかわらず、追い詰められている感じがしない。今日一日をゆっくり振り返りながら日記を書いていたんだろう。リラックスして文章に向き合っている印象がある。よっぽど書くことが好きなんだろうなという雰囲気がうかがわれる。
文豪カフェオープニングイベントの翌日、彦根城を訪ねた。
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