2020年11月23日月曜日

梨木香歩『ほんとうのリーダーのみつけかた』

このところ家に閉じこもって頼まれたシナリオや絵コンテをつくっている。
ときどきあてもなく図書館に出かけたり、近所でラーメンを食べたりはするが、犬たちの散歩と買い物以外はほとんど外出することがない。
今年最後の連休ということで、新型コロナ感染拡大が続いているというものの、観光地などは人手でにぎわっているという。天気もいいのでバスに乗って出かけてみることにした。行き先は杉並清掃工場。今書いているシナリオに清掃工場が登場する。井の頭線高井戸駅の近くに巨大な煙突があったことを思い出したのである。
清掃工場に隣接して杉並区高井戸市民センターがある。清掃工場の廃熱を利用して温水プールがあるという。環状八号線をはさんで、美しの湯という温泉施設がある。温泉というのだから廃熱とは関係はなさそうだ。
市民センターと清掃工場のある敷地は広く、その周囲を歩けばおそらく10分以上はかかるだろう。また巨大な煙突は高さ160メートルあるという。ワイドレンズがないとカメラにおさめることは難しい。敷地の北東側の歩道に立つとその全貌を見ることができる。2017年に建て替えられたという建物は緑におおわれている。真上から眺めたことはないが、地図アプリの航空写真で見る限り、屋上も緑化されている。ソーラーパネルも配されている。
『西の魔女が死んだ』というタイトルに惹かれて、梨木香歩を読んだ。
長女が小学生の頃だったから、かれこれ20年ほど昔のこと。どうしてそんなことをおぼえているかというと、読み終わって、これは児童文学なんだと思い、薦めた記憶があるからだ。その後『村田エフェンディ滞土録』『ピスタチオ』『水辺にて』など娘と共有した本は少なくない。
この本は『僕は、そして僕たちはどう生きるか』と同じ系統に属する児童向けの自己啓発書といっていいかもしれない。ひとりでも多くの子どもの心のなかに頼りになるリーダーが育つことを願ってやまない。

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