2010年8月5日木曜日

共同通信社編『東京あの時ここで』

紙の手帳を使わなくなってもう10年になる。
携帯型の端末が好きであれこれ渡り歩いてきた。NECのモバイルギア、シャープのザウルス、ヒューレットパッカードのJORNADA。その後Palmに移行して、Visor、Clie。Clieは今も現役で使っている。
この間の“予定”はPCと同期を取りつつ、引き継いできたので、Clieのなかには2000年3月からの予定が保持されている。Clieももう5年ほど使っているだろうか。バッテリが弱くなってきたので、先日交換した。秋葉原にはフィギュアだけでなくこんなものもまだ売っているのだ。
さしあたりClieの延命措置はできたが、せっかくここまでためこんだデータだから役に立たないだろうが持っていたいと思うのは人情だろう。古いMacintoshの一体型やノート型を捨てられないのと同じだ。もちろんPCとはときどきシンクロナイズさせているのでOutlookには過去のスケジュールデータは残っている。ただ考えてみるとWindowsXPもPalmOSもいつまであるかわからない。
というわけでグーグルカレンダーに10年データを移行させることを思い立った。今はグーグルのアプリケーション(Google Calendar Sync)でなんてこともなくOutlookと同期がとれる。たいしたものだ。アドレス帳もCSVに書き出してグーグルにインポートした。ところがこれがいまひとつ。グーグルの住所録は番地、住所、郵便番号の順に表示されるアメリカンなもので、ちょっと気障ったらしい。わざとそうしているのか、グーグルという急成長する企業に担当スタッフが追いつけていないのか定かじゃないが。その点WindowsLiveのアドレス帳は郵便番号、住所、番地と普通に日本人ライクに表示される。なかなかよろしい。
急成長急発展をとげるクラウドコンピューティングの世界だが、戦後の日本もそうだったのではないか。その政治経済文化の中心を担ってきた昭和の東京には手さぐりで発展をとげてきた形跡がいくつも残されている。要するにこの本はそんな東京の足跡を追いかけている。


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